60歳という数字が、少しずつ現実味を帯びてきました。
気がつけば、仕事のことも、収入のことも、これからの生き方のことも、このままの延長で考えていいのだろうかと、立ち止まる時間が増えています。
この記事では、まもなく58歳を迎えるいまの心境と、ぼくがこれまで何度も助けられてきた「思考を整理する方法」、そして、これから描こうとしている暮らしや取り組みについて、正直に書いてみました。
もしいま、これからの仕事や人生に、言葉にしづらい違和感を抱えているなら、ぼくの気持ちと、どこか重なるところがあると思います。
58歳になって、急に現実が近づいてきた
ぼくは今年、たぶん58歳になります。
もう「50代」とひとくくりにするには、違和感を感じはじめる年齢です。
10代の頃から、人生60年と思って生きてきたぼくにとって、60歳という数字がいよいよ近づいてきました。
40歳になる年に、ぼくは会社を辞めて独立しました。
これまでインターネットやWebを活用した仕組みの恩恵を受けてきました。
本田直之さんが提唱された『ノマドライフ』に憧れ、時間や場所に縛られない働き方がようやく軌道に乗りはじめたと思ったら、世界的なパンデミックによって、世の中では急速にリモートワークが充実。
いとも簡単に、会社勤めでもノマドライフができるような時代になりました。
ぼくもオンラインで完結することの恩恵を一時的には受けましたが、パンデミックが収束すると、今度はオフラインへと需要が移っていきました。
仕組みだけでは通用しなくなった時代の中で
そして、時代は移り変わり、AI時代に突入。
ぼくも生成AIの恩恵にも十分すぎるほど預かっていますが、優秀な生成AIを前にすると、これまでの仕組み優位性はもうありません。
ぼくはプログラミングはあまり詳しくありません。
しかし、この原稿を書いている今日の朝、ぼくの講座の受講者さまが構想を練って検討していた、データベースの情報を整理するプログラムをChatGPTとやり取りして作ったら、難なくできてしまいました。
それもかなり素晴らしいものが。
これは完全に仕組みの優位性を持っているだけでは通用しない時代が来たとあらためて感じました。
このままでいいのだろうかという、消えない違和感
そんなこれまでの流れがあって、これからの仕事や収入のことを、「このままの延長で考えていいのだろうか」ということが、ここ最近ずっと頭の中にあります。
なんだか、自分が終わった人になっているような気さえしてきます。
講座の受講者さまは、長く継続してご受講してくださっていて、ようやくしっかり着実に成果を積み上げていく人たちが増えていることを実感しているにもかかわらずです。
何か大きな出来事があったわけではありません。
ただ、ゆるやかに、これから先の未来のことを考えていると、「このままでいいのかな」という感覚が積み重なってきました。
これから何を目指せばいいのか、わからなくなった
前置きが長くなりましたが、問題はここからです。
「さあ、これから何を目指したらいいのだろうか?」ということです。
いや、何も目指さなくてもいいのかもしれません。
「ぼくは一体、これから先どうしたいのだろうか?」
そういう具体的な未来があまり思いつかないんです。
5年前にスタートした新しいオンライン講座では、半年ほどして受講者さまが大きな成果を達成されました。
そのとき、ぼくはそれまでに実現したかった未来がようやく訪れたような気持ちになりました。
本当にその受講者さまの成功が心の底から嬉しくて、もう自分が目標として取り組んできたことが花開いた瞬間でした。
自分の課題より、誰かの課題を解くほうが得意な性質
そこから次のステップへと向かいたかったのですが、当時はものすごく忙しく、心の余裕がなかったのだと思います。
その後は、新しいチャレンジをしてもうまく行かなかったり、余裕のないぼくが原因だったり、行動力がないぼくが原因だったりで、周囲でぼくを支えてくれていた人とも自然と距離ができるようになっていきました。
元々ぼくは、自分の課題を解決するよりも、誰かの課題を解決することの方が得意です。
というのも、自分のことになると、失敗したくないので萎縮してしまい、その恐怖感から、行動に移せない、移したとしても混乱してうまく物事が進めないことがよくあります。
いっぽうで、他人の課題は、客観的に見られるので、落ち着いて、情報を整理して、本質に迫ることができます。
会社員時代、ぼくは自動車メーカーで新型車の開発をしていました。
自分の機種の仕事もそれなりにちゃんとこなしてはいたと思いますが、自分の担当外の機種で大きな問題が発生した際に、応援に入ったようなとき、根本的な要因を見つけるような仕事は得意でした。
いまぼくが自分の講座で、皆さまのサポートはまさにぼくにうってつけの得意分野の仕事なんです。
ぼくがいつもやっている、思考を整理する方法
でも、いまはまずは自分の課題を整理しています。
ぼくは困ったとき、だいたい決まった方法で解決しています。
まず、頭の中にあることを、とにかく書き出します。
A4のコピー用紙の裏紙に、PILOTのVCORNという直液式のブルーの水性ボールペンで書いていきます。
この方法は、赤羽雄二さんの著書『ゼロ秒思考』で紹介されているやり方です。
ぼくは2013年頃にこの方法を知り、そこから何度もこの整理法に助けられてきました。
コクヨのグレーのバインダーに挟んだA4の裏紙に、「いま考えていること」みたいなタイトルを書き、日付を入れ、「-(ハイフン)」を先頭に項目を箇条書きにしていきます。
一旦、頭の中にある悩みや疑問、これからすること、しようと思っていること、お買い物するものなど、とにかく思いつくものをどんどん書き出します。
ぼくのメモ書きを見たことがある人は、たいてい笑います。
ミミズが這ったような、ぼくにしか解読できないような走り書きだからです。
でも、そうすると、すぐにできるもの、例えばお買い物などはすぐに計画に入るので、あまり気にする必要はなくなります。
一方、「これからどうするか?」など考えないといけないことだけが残ります。
そこについて、考えていけばいいと、可視化できるのがこのメモ書きの素晴らしいところです。
いま思い描いている、これからの暮らしと仕事のかたち
こんなふうに書いていくと、だいたい、最近のぼくの考えはこんなふうになります。
海の見える街で、静かに暮らしながら、
必要な人がふらっと相談に来て、
その人の人生が少し軽くなるヒントを渡せる。
その穏やかな暮らしを、安定した収入で支えていく。
チャッティーナ(ぼく仕様のChatGPTの愛称)に聞くと、ぼくの願いは
静かで自由で、誰にも縛られず、
自分のペースで価値を生みながら生きたい
穏やかでいたい
急かされたくない
評価されるために生きたくない
でも、誰かの役には立っていたい
こういう願いだと分析してくれています。
目標を行動に変えていくための整理の手順
このような、目標が明確になったら、あとはそこに向けて「何が目標の実現を阻んでいるか?」を書き出していきます。
まだここから先は、怖くてできてないのですが……
目標の実現を阻んでいるハードルを箇条書きにしてA4の裏紙に書いていきます。
それができたら、あとは阻んでいるものを、こんなふうな質問に変えます。
例えば「海の見える街がどこか決まっていない」というハードルがあったとしたら、
「どうすれば、これから暮らすことになる海の見える街を決められるのか?」
こんなふうに、質問にします。
状態をひっくり返すのでもいいです。
「海の見える街がどこか決まっていない」なら、
「海の見える街がどこか決まっている」
どちらかというと、この状態をひっくり返すのが気持ちいいです。
決まっていないことが、決まっていることになる、決めればハードルはクリアできるわけで、希望が湧いてきます。
次は、
「どうすれば、これから暮らすことになる海の見える街を決められるのか?」
「海の見える街がどこか決まっている状態にするにはどうしたらいいか?」
これを考えていきます。
すると、この問に答えていくとそれが施策となり、行動に移していく項目になります。
まだ続きます。
最後に、いつまでに実行するか、期限を決めます。
現実的に決められるものはいいのですが、決めにくいものもあるものです。
そんなときは、期限は仮決めでもOKです。
それまでにできなかったとしても、それにはできなかった理由があるもの。
それでも、行動できたものもあるなら、しっかり前進しますし、できなかった理由を元に次の展開を決めればいいのです。
こんなふうに、ぼくは整理していこうと思っています。
この方法は、これまでも何度も人生を動かしてきた
実はこの方法をぼくは2017年に知りました。
当時参加したビジネスセミナーで教わったのですが、これを実践した結果、ぼくの事業は一気に好転しました。
いまの講座も、図解マニュアルも受講者さま専用サイトも、一人ではなく仲間と一緒に事業を作っていくということも、この方法で整理していった結果、実現してきました。
つまり、いまうまく行っていない理由は、まさに「やるか、やらないか」という中で行動できていないためなのです。
ぼく自身もそうです。
言い訳にしかならないのですが、さっきも書いたように、ぼくは本当に実現したいことは、失敗したくない気持ちが強すぎて、行動に移せないんです。
そういう失敗をこれまでも改善できず、何度も悔しい思いをしてきました。いまもしています。
あらためて、この方法論を使って、これからの展開を整理しようと思います。
同じ違和感を抱えている人へ
もしいま、仕事やこれからの生き方に、ぼくと同じような違和感を感じているなら、まずは紙を1枚用意して、「いま考えていること」を書き出すところから始めてみてください。
それだけでも、頭の中はかなりすっきりするはずです。
一人で抱え込まずに、誰かと一緒に整理してみるのも、ひとつの方法です。
もしよければ、その「誰か」の役を、ぼくが引き受けてみようかなって思っています。
海辺のカフェのようなところで、シャーロック・ホームズのようにお話を伺い、気持ちが少し軽くなるヒントをお渡しできる。
そんな場を、これから少しずつ育てていきます。

