MENU

発信者のためのプロフィール再設計 ー Before/Afterで見る実例解説

居心地の良い家のインテリア

発信を続けていると、ふとこんな感覚が出てくることがあります。

「やってきたことは増えているのに、自分が何者なのか、うまく説明できなくなってきたな」

迷っている状態でというよりは、いろいろな方向を模索して進んできた過程や結果だと、ぼくは思っています。

発信を続け、経験が積み重なるほど、過去につくったプロフィールの言葉は、少しずつ現実とズレていくものです。

この記事では、ついさきほど、ぼく自身が実際に行った、X(旧Twitter)のプロフィールの見直しを、Before → After で分解しながら紹介します。

同時に、どんな発信者でも使えるように、
「なぜそう考えたのか」
「どこで迷ったのか」
という思考の部分も、できるだけ正直に書いてみたいと思います。

この記事を読むと、自分のプロフィールを「盛らずに」「分かりやすく」整えるための考え方が分かります。

目次

STEP0|Before(変更前の状態)

まずは、見直し前のXでのぼくのプロフィールが、どんな状態だったのかを確認しましょう。

Before プロフィール(変更前)

\自由に穏やかに暮らそう/
穏やか暮らし研究所 メディアアドバイザー http://ds-lab.jp|
大人のためのアフィリエイト講座講師 http://af.webmc.jp|
WordPress等ワークショップ運営歴15年|
元もしも大学公認講師|
海を望む暮らし,レーシングカート,藤井風さん,ボサノヴァ,犬猫好き

このBeforeのプロフィールのベースは、2022年の夏につくったものです。
何度か最新の情報に更新して、今回変更する前は上記のようになっていました。

当時は、Twitter(現X)のノウハウ本を読み、Twitterで成果を出している人たちの発信を参考にしながら、
「こう書くと伝わりやすい」
「こう書くとフォローされやすい」
と言われていた型を、素直に取り入れて作りました。

必要な要素は入っていましたし、当時の自分なりに真面目に考えて作ったものです。
その時点では、これが自分にとっての最適解だったと思います。

ただ、最近、「メディアアドバイザーの奥成さん」って紹介いただいたことがあって、自分でも「うーん? メディアアドバイザーか」っていう、腹落ちしない違和感を感じていました。

SNSなどで投稿を読んでくれた人がプロフィールを見に来たとき、
「この人は、いま何をしている人なんだろう?」
ということがわかりにくく、一瞬立ち止まってしまうだろうな、という感覚がありました。

STEP1|違和感に気づく

次に、なぜ見直そうと思ったのか、その違和感の正体を言語化します。

Beforeプロフィールの違和感は、このようなところです。

Before プロフィールの違和感

  • 実績を並べているのに、いまの立ち位置が伝わらない
  • 世界観と仕事の説明が混ざっている
  • 初見の人が「で、何を頼める人?」となりやすい

この違和感に気づいたとき、最初にやらないと決めていたことがあります。

それは、「もっとすごく見せよう」とすることです。
実績を足せば解決する問題ではないということも、なんとなく分かっていました。

足りないのではなく、視点が自分視点になっているように思えてきたんです。
だからこれは、ブランディングではなく、視点を調整する作業だと捉えました。

この認識がないまま手を入れてしまうと、プロフィールはどんどん盛られて、盛れば盛るほど何者でもなくなっていく。

そんなふうに思いました。

STEP2|理想・世界観を一度外す

ここでは、プロフィール冒頭に置くべき情報の優先順位を見直しました。

Before(混在していた要素)

  • \自由に穏やかに暮らそう/
  • 海を望む暮らし
  • 趣味・好きなもの

After(役割分離)

  • 世界観や好みは削除しない
  • ただし「後段」に移動

なぜ、理想・世界観を最初に一旦外したのか?

「自由に穏やかに暮らそう」という言葉は、ぼく自身が大切にしている穏やか暮らし研究所の理念で、この言葉自体は、いまでも好きです。

海が見える暮らしや、藤井風さん、Karen Tokitaさんのボサノヴァなどの音楽も、犬と猫たちの話も、ぼくの人生や暮らにとって大切な要素です。

ただ、プロフィールの冒頭に置くべきかというと、いまのタイミングでは「違うな」と思いました。

いま、冒頭に置くべき言葉の役割は、共感ではなく、訪問してくれた人の理解です。

先に「何の人か」が分かったあとに、世界観が出てくることによって、人柄の確認がより伝わりやすくなります。

順番を変えただけではあるのですが、読み手の体験は大きく変わるはずです。

STEP3|「誰向けか」を一言で絞る

次に、誰に向けたプロフィールなのかを明確にします。

Before

  • 想定読者が広い
  • 初心者にも上級者にも見える

After

  • 個人でブログやメディアを続ける大人向けに

「誰向けか」の対象範囲は、多くの人が当てはまるように、広いほうがいいのではないかと思うかもしれません。

しかし、SNSのプロフィールでは、広さは「自分とは関係ないかも」に直結します。

ここでは、「一人で」ではなく「個人で」を選びました。

「一人で」は、状況や感情を表す言葉で、孤独や頑張りを連想させます。
共感は生みやすいですが、信頼の判断材料としては少し弱くなります。

一方で「個人で」は、立場を表す言葉。組織ではなく、自分の意思で運営しているということがイメージできます。

ぼくが話したい相手は、現実として個人で取り組んでいる人なので、この表現にしました。

STEP4|肩書きではなく「行為」で書く

ここでは、肩書きに頼らず、何をしている人かを伝える方法を確認します。

Before

  • メディアアドバイザー
  • 講師
  • 運営歴15年

After

  • 発信を成果につなげる仕組みづくりをお手伝いしています

なぜ今回、肩書きを減らしたのか?

肩書きは便利ですが、読み手の解釈に幅が出ます。

「アドバイザーって、具体的に何をする人?」
という疑問が生まれた瞬間、思考は止まります。

肩書は重要でないとは思いませんが、ただのラベルです。
タバスコのラベルを見ただけでは、辛さがどのくらいか想像できないように、肩書が何かをしてくれるわけではありませんよね。

そこで、「何をしているか」を動詞で言葉として書くことにしました。
動詞にすることで、プロフィールを読んだ人が、関わった後の状態を想像できるようになります。

STEP5|「成果」を広く、現実的に扱う

次に、成果という言葉の使い方を整理します。

Before

  • 実績はあるが、変化のイメージが弱い

After

  • 発信を成果につなげる

ぼくが「成果」という言葉を選んだ理由ですが、成果=お金、ではありません。

収益、仕事、次の展開、続けられる形など、これらをひとまとめにした言葉として、「成果」はとても使いやすいと感じました。

金額を出さなくても、現実が動くことは伝えられます。

数字を出すと強くはなります。
ただ、発信の文脈や距離感によっては強すぎることもあります。

今回は、あえて金額を出さずに「変化が起きる」ことだけを残しています。
大人向けのプロフィールとして、とてもバランスが良い設計になったのではないでしょうか。

STEP6|距離感を決める動詞を選ぶ

ここでは、読者との距離感をどう表現するかを確認します。

Before

  • アドバイザー
  • 講師
    → 立場が強く見える。

After

  • お手伝いしています。

この「お手伝いしています」に落ち着いた理由は、近すぎると重くなり、遠すぎると冷たい印象が出てしまうためです。

ここで「伴走します」と言うと急に近くなり、「支援します」と言うと少し硬いです。
「サポートします」と言うと、ビジネス色が強くなります。

「お手伝いしています」は、その中間。
この中間が、大人世代にとってはいちばん安心しやすいのではないかと思います。

もちろん、これからもぼくはアドバイザーですし、講師でもあるわけですが、あくまで主役は訪問して、ぼくのプロフィールを見る人です。

その距離感を「お手伝いしています」という一言で表現しています。

STEP7|導線と人柄を後段に戻す

最後に、プロフィール全体の流れを整えます。

After プロフィール(完成形)

個人でブログやメディアを続ける大人向けに、発信を成果につなげる仕組みづくりをお手伝いしています。
穏やか暮らし研究所で、大人のためのアフィリエイト講座を運営中。http://af.webmc.jp
それぞれのペースで、納得して続けられる形を大切にしています。
海が見える暮らし/藤井風さん/ボサノヴァ/犬猫好き

この順番にした理由は、上から順に「理解 → 判断 → 共感」という流れで、読者の頭の中が自然に動く順番を意識しました。

最初に「誰向け・何をしている人か」、次に「具体的にどこに行けばいいか」が分かり、最後に「人柄や好み」が分かります。

この順番にすることで、読む側が迷子になりません。

プロフィールの中にはリンクもありますが、このリンクの位置も下げました。

いきなりリンクが出てくると、広告っぽく見えるということもありますが、最初に価値の説明があり、その後にリンクという形で自然な流れに見えると思います。

Before / After の本質的な違い

ここまで読んでいただいて分かる通り、この記事でお伝えしているのは「プロフィールの書き方」を教えることではありません。

ぼくが整理したかったのは、いまの自分がどこに立っているのか、その現在地を、無理のない言葉で表現することでした。

Before

  • 情報が多い
  • 実績は伝わる
  • でも判断に時間がかかる

After

  • 情報は少ない
  • でも「何の人か」が一瞬で分かる
  • 話しかけていい理由が見える

プロフィールを変えて、ぼく自身がいちばん感じた変化は、誰かに自分が何者なのかを説明するストレスでした。

このプロフィールそのものが説明なので、「自分は何者か」を補足する必要がなくなりました。
これだけで、発信はかなり軽くなります。

いまはプロフィールに、文字数を目一杯使って、情報を詰め込めばいいということではないと思います。

記事や投稿からプロフィールを訪問してくれた読者の人がストレスなくすっと理解できることが大切です。

Beforeは「説明が丁寧」な代わりに、判断が遅くなる要素が詰まっていたように思います。
Afterは「説明が短い」代わりに、素早く判断してもらえます。

SNSのプロフィールでは、後者がおすすめです。
なぜなら、読む側は忙しいからです。

忙しい人に合わせた文章が、結果として届く文章になります。

なお、この考え方はXに限らず、ブログのプロフィール、note、サービスページ、自己紹介文などにも、そのまま使えます。

なお、この記事で紹介した After のプロフィールは、現在のぼくのXで実際に使っています。

実際に使っている X のプロフィールはこちら

まとめ

今回のプロフィール再設計は、「どう書くか」ではなく、「いまの自分をどう捉えるか」を整理する作業でした。

この再設計でやったことは、「盛らない、削る、並べ替える」これだけです。

言葉を足したのではなく、むしろ減らして、理解しやすい順番に並べ、役割に合う場所へ移しました。

今回紹介した方法は、何かを発信している人なら、誰でもこの方法が使えます。

プロフィール改善というと、テクニックに見えがちですが、本質は現実と合わせることです。
活動が変われば言葉も変わり、活動が成長すれば言葉も更新されます。

そして一度やれば終わりではなく、節目ごとに繰り返すもの。
発信を続けている限り、プロフィールは更新していくと考えてみてください。

迷っても、後で更新すればいい。
そう捉えるだけで、プロフィールづくりのストレスはかなり減ります。

もし、いまのプロフィールに、少しでも「古いかも」「言い切れていないかも」と感じる部分があれば、今日、1行だけでいいので書き直してみてください。

それだけでも、発信の手応えは変わり始めます。

誰かの役に立ちそうなら、そっと届けてもらえたら嬉しいです

この記事を書いた人

長くブログやWebと向き合い、試行錯誤や遠回りを重ねてきました。続ける中で、何を足すかより、何を選ばないかを大切にしています。このブログでは、迷いを整理するための判断の軸を静かに言葉にしています。
- このブログについて(About)-

目次