最近、「AI検索時代」「SEOはもう通用しない」といった言葉を、あちこちで目にするようになりました。
ぼく宛ての相談でも、「これからどうすればいいんでしょうか?」という、不安を含んだ声を聞くことが増えています。
そんな中で今日、受信トレイに届いていたセミナーの案内メールを読みながら、
「これは対策を学ぶというより、向き合い方を整理する話だな」
「さすがだな」
そんなふうに感じて、少し気持ちが落ち着きました。
今回は、そのときに自分の中で整理した考えを、思考の途中として書き残しておこうと思います。
まず、安心してほしいこと
「AI検索が主流になる」「SEOはもう終わり」といった話を目にする機会が増えました。
でも、今日この記事で、ぼくがいちばん最初にお伝えしたいのは、いま続けてきたことが、すぐに無駄になるわけではないということです。
検索の仕組みは、ある日突然ガラッと変わるものではありません。
評価の考え方が少しずつ変わり、流れがゆっくり移っていくものです。
ときには急に景色が変わるように感じるかもしれませんが、足元が崩れるわけではありません。
長い目で考えると、いま書いている記事が、直近では有効だとしても、将来の成果にはつながらないという場合もあるかもしれません。
しかし、よっぽどなにか変なことをしている訳でないなら、いま立っている場所を、まずは信頼して大丈夫です。
これから大事になるのは「テクニック」ではありません
AI時代の話というと、新しいツールや特別な書き方、これまでと違うSEOを想像しがちです。
AI Overviewとか、横文字の聞いたことがないAIサービスの名前を耳にしたりすると、なんだか取り残されそうな気になったりするかもしれません。
ですが、実際に大切になってくるのは、もっと根本的な地味とも思えるようなことです。
派手な方法よりも、これまで積み重ねてきた考え方や記録のほうが、ずっと価値を持ちます。
遠回りに見える作業でも、本質的な作業であるならば、しっかりあとから効いてくることが多いです。
このとき、地味さは決してマイナスではありません。
1. 経験がにじんでいるかどうか
これからの検索やAIは、きれいに整理された情報だけでなく、実際にやってみた話や迷った過程、失敗した判断や遠回りした経緯を重視するようになっています。
それは、どこかで聞いた正解ではなく、その人が通ってきた道そのものです。
日々の作業ログや、小さな気づきは、そのまま価値になります。
「こんなこと書いていいのかな」と思う部分ほど、その人らしさが出ています。
そういう部分があったなら、ぜひ消さずに残しておきましょう。
2. 誰の、どんな状況かが見えるか
これからは、漠然と多くの人に向けた広い記事よりも、こんな状況で、こんなことで困っていて、ここで立ち止まっている人がはっきり思い浮かぶ、そんな記事が評価されやすくなります。
検索ボリュームが少なくても、本気で困っている人がいるテーマには、きちんと意味があります。
数よりも、具体的であることが結果的に大きな力になります。
「たった一人」を思い浮かべて書けた記事は、結果的に多くの人の心に響くことがあります。
まずは一人で十分です。
たった一人の、誰かの心にさえ響かないのであれば、誰の心にも響く記事にはなりません。
3. すべてを一気にやる必要はありません
「E-E-A-Tを高めましょう」「パーソナライズされた記事を書きましょう」と言われると、急にハードルが高く感じるかもしれません。
でも、全部をいますぐやる必要はありません。
いま書いているテーマを少し具体的にしてみる。
自分の言葉で書いた部分を、削らずに残してみる。
それだけでも、方向性としては十分だと思います。
完璧を目指すと、手が止まるものです。ですから、続けられる形を優先してください。
最後に
AI検索時代という言葉を聞くと、
「変わらなければいけない」
「急がなければいけない」
そんな気持ちになって、焦ってしまうことがあります。
でも、ぼくは、これから大切になるのはスピードではなく、自分が納得できる言葉で、書き続けられるかどうかだと思っています。
何を書くかということよりも、どんな気持ちでぼくたち自身が書き続けたいか。
その問いを常に心の中に持ち、たまに立ち止まって考えながら、これからも文章を書いていけたらいいなって思っています。

